広島県呉市「石崎動物病院」

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犬の前庭障害 [News]

●柴犬 シバ ♂ 
「食欲なし」の主訴で来院されました。「一昨日まで不通で、明け方から嘔吐し目が変」「明け方変な鳴き声を出していた」でした。身体検査では、肥満、ノミの存在、外耳炎、そして目の水平眼振、首の右傾斜が異常としてあがりました。臨床症状、波動測定(松果体、視床下部、脳下垂体、内耳異常)から前庭障害と仮診断し、電気障害(ノイズ)を除去する漢方薬を処方しました。

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●前庭障害とは?
前庭疾患とは、平衡感覚を失ってしまう疾患の一つです。老齢犬に発症することが多く、その症状は軽度なものから重度なものまであり突発に生じます。
耳の奥にある三半規管が何らかの原因で異常を生じ、目が揺れて平衡感覚を保つことが出来なくなり、斜頸、歩行困難などの症状を伴います。前庭疾患とは異なりますが、脳を犯し神経症状を出す原因の一つに電磁波障害があります、気をつけなければいけないのが特に高周波による影響です。実際に波動測定を行うと多くの例で臓器の上位中枢にあたる間脳(松果体、視床下部、脳下垂体)が障害を受けていることが分かります。

●治療
当院の治療は、脳の電気障害(ノイズ)を除去する漢方薬を処方することです。治療効果が悪ければ併せて波動療法を併用することがあります。水も食事も取れない状況では、入院を希望されることが多くあり、「シバちゃん」も2週間の入院を任されました。当初は寝たきりでしたが、ゆっくりと回復に向かい、帰宅前には軽い傾きが残るも自力で歩行、食事ができるまでになりました。

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犬の副腎皮質機能亢進症 [News]

●副腎機能亢進症とは?
腎臓の上にある3mm程の小さな分泌腺組織を副腎と呼びます。分泌される副腎皮質ホルモンの作用は、炎症の抑制、炭水化物の代謝、タンパク質の異化、電解質調整、免疫反応などです。このホルモンが過剰状態になると、皮膚が薄くなる、飲水量の過剰増加、多尿、肝臓が大きくなることで腹部が腫大する、感染しやすくなる、食欲が増加するなどです。80%以上が下垂体の腫瘍により2次的に副腎が過形成を生じ、ホルモン分泌が過剰になります。

●健太 ♂ 9歳 ミックス
両肘が腫れている主訴で往診しました、検査が必要なため病院へ運び精査の結果、右肘の感染症、左肘の漿液貯留、重度の肥満、腹部膨満が引っ掛かりました。血液検査では、ALP1149(正常250)、波動周波数でもクッシングに滞りが見つかりました。

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大きなお腹に注目!

●治療
下垂体腫瘍は、通常摘出が困難なために温存されます、また、副腎における原発腫瘍であれば摘出されることもあります。また、副腎の機能を低下させる薬を投与することが通例ですが重篤な副作用の心配があります。当院では視床下部に作用する漢方薬の処方を行い、時に腫瘍に作用させる漢方薬も併用し対処しています。

●健太のその後
感染を生じた両肘は、麻酔科で排液チューブを装着し抗菌作用の有る漢方薬を併用しました。副腎皮質ホルモン異常がある例では、感染を生じやすくなるので、治癒に時間がかかりました。副腎皮質亢進症の副作用である多飲状態は改善されつつまります。また、入院中は、食事アレルギーが見つかりましたので、減量(22s⇒19.95kg)と併せて適応食事を変更しました。減量の甲斐あり足取りは軽やか、いよいよ、来週は退院です!❤


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猫の食物アレルギー(皮膚潰瘍) [News]

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●える ♂ 7歳 きじ虎
「足が腫れている」主訴で来院されました。。足先を含めて前肢は著しくはれ上がり着地できない状態でした。その後の血液検査では、活動性の慢性炎症像を示していました

●腫れた前肢
足首部分に咬まれたと想像される傷がみつかり、膿がさん出していました。ここは明らかな咬傷と言ってよいでしょう。

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●その足裏
一方、咬まれ腫れた指裏は3箇所の大きな潰瘍を呈していました。咬傷でこのような潰瘍が出現することは考えらず、早速、波動測定を行うとアレルギーが浮かび上がりました。食物トライアルを早速開始し、同時に抗生剤に代わる漢方薬を処方しました。

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●その後
食事変更に従い、潰瘍部分は徐々に小さくなりました。本来であれば次に減感作をお勧めするところですが、外出自由でいつ捕まるかわからない状況ですので、やむなく食事変更のみの処方を続けることにしました。

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1か月後に化膿は完全に完治し、2か月後には、潰瘍も消退しました。変更した食事は、このままキープすることを守っていただかなければなりませんが、、、、外出するので厳密な食事管理ができないのが悩ましいところで、再発の可能性があります。

●食事アレルギーについて
ワンちゃんほどではありませんが、猫ちゃんも食物アレルギーが多いことに驚かされます、教科書的には頭部に出現する皮膚病変ですが、実は様々な形(唇の潰瘍、消化器症状、癲癇発作、肝、胆、膵臓の炎症、今回のような皮膚病変)が出現します。早期に解決することが大切です、思い当たる方はは一度受診ください。


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