News
犬の大きな大脂肪腫 [News]
●メイ 7歳 チワワ ♀
1年前から稲荷寿司大の腫瘤が気になり来院されました。その1年後、さらに大きく(稲荷寿司10個分)なってしまい、いよいよ手術に踏み切る覚悟をされたのでした。
●手術
通常、毛並みに沿って切開するところですが、巨大に育ってしまったので縦切開を行いました。
筋肉の下から発生していたため、筋肉切除と切除後にドレインチューブを設置しました。
●抜糸
10日後の抜糸に来院されました。
至って元気で、大きな腫瘤が無くなったので、軽やかそうに見えます。縫合は23糸でした(右横の傷はドレインチューブが入っていた場所です)。
副腎皮質亢進症を抱えていますので、視床下部改善剤(漢方)を飲みながら定期検査を行う予定です。
やはり、出来物は早い段階で除去したほうが良いですね!
関連タグ :
犬の橈・尺骨骨折 [News]
●ニコ ♀ トイプードル 8ヵ月
ベットから落ちた後、「キャンキャン」と鳴いて足をつかなくったと連絡がありました。拝見するなり、前肢部分が90度屈曲している状態でしたので一目で骨折していることが分かりました。
●レントゲン撮影
●手術
手術には、最近主流のロッキングプレートを使用しました。
簡単に言えば内部で行う創外固定になります、血行を確保でき強固な安定が得れます。骨折部をまたいで上下2本のスクリューで固定しました。
重傷後直ぐに麻酔下で骨のポジションを整復していたので、手術の際には骨の位置を調整することなく、プレートを固定するだけになり侵襲が最低限となりました。
●術後レントゲン
●退院
飼い主さんの希望で抜糸までお預かりすることになりました。5日後から徐々に着地するようになり、抜糸の時点では加重が通常にもどりました。今後、定期的にレントゲン撮影を行い、ご希望次第で固定具を摘出する予定です。
退院おめでとう!
犬の前庭障害 [News]
●柴犬 シバ ♂
「食欲なし」の主訴で来院されました。「一昨日まで不通で、明け方から嘔吐し目が変」「明け方変な鳴き声を出していた」でした。身体検査では、肥満、ノミの存在、外耳炎、そして目の水平眼振、首の右傾斜が異常としてあがりました。臨床症状、波動測定(松果体、視床下部、脳下垂体、内耳異常)から前庭障害と仮診断し、電気障害(ノイズ)を除去する漢方薬を処方しました。
●前庭障害とは?
前庭疾患とは、平衡感覚を失ってしまう疾患の一つです。老齢犬に発症することが多く、その症状は軽度なものから重度なものまであり突発に生じます。
耳の奥にある三半規管が何らかの原因で異常を生じ、目が揺れて平衡感覚を保つことが出来なくなり、斜頸、歩行困難などの症状を伴います。前庭疾患とは異なりますが、脳を犯し神経症状を出す原因の一つに電磁波障害があります、気をつけなければいけないのが特に高周波による影響です。実際に波動測定を行うと多くの例で臓器の上位中枢にあたる間脳(松果体、視床下部、脳下垂体)が障害を受けていることが分かります。
●治療
当院の治療は、脳の電気障害(ノイズ)を除去する漢方薬を処方することです。治療効果が悪ければ併せて波動療法を併用することがあります。水も食事も取れない状況では、入院を希望されることが多くあり、「シバちゃん」も2週間の入院を任されました。当初は寝たきりでしたが、ゆっくりと回復に向かい、帰宅前には軽い傾きが残るも自力で歩行、食事ができるまでになりました。