広島県呉市「石崎動物病院」

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犬の涙管洗浄 [News]

●プードル ひふみよい 1歳 ♀
生後3か月から涙焼けが気になっていました。この度、不妊手術の折に、一緒に涙管洗浄を行うことにしました。
そもそも涙焼けとは、鼻あるいは喉に排出されるべき余剰の涙が、瞼から溢れて内眼角の毛を変色させてしまう病気を言います。
原因は、排出管の詰まり、排出間の閉塞、あるいは排出間の構造上の問題などがあります。

●処置
上下の涙管(黄色⇒)から細い管(ピンク⇒)を通して洗浄を行います。中には、生まれつき排出管が無いケースもあり、その際には、排泄口を作成したり、まったく存在しない場合には、あきらめざるを得ない時もあります。
処置の際には鎮静or麻酔を使用します。

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●閉塞物
洗浄により押し出された閉塞物(目脂)が明らかにわかる場合があります。
残念ながら綺麗に洗浄、排泄後も再び閉塞することも少なくありません。

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●予後
上記の通り、洗浄処置を行っても再発するケースは多くあります。しかし、1度はトライしてみる価値はあります。

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ウサギの骨折 [News]

●サンタ うさぎ 3歳 ♂
飼い主さん帰宅後、足の様子がおかしいことに気づき来院されました。
触診で骨折を認識、骨節部では皮膚を貫通して骨の先端位置が
僅かに飛び出しているのを指先で感じました。
続いて、レントゲンを撮影しました。

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●3日後
食欲、元気正常。
足の腫れはありますが、歩行は通常通りでした。
7日後に抜糸です。

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猫の釣り針による損傷 [News]

●チビ ♂ 約3か月 日本猫
猫好きで人の好い飼い主さんは、体にルアーがまとわりついている外猫を見つけ針を切断しました、しかし、針には返しがついているために自力では困難と判断し来院されました。だから「チビ」という名は応急的な名前でした。

●麻酔
既にルアーは、上記のとおり飼い主さんにより外されていました。
残った針先を取るために、無麻酔での処置を試みましたが、動きに伴う痛みが発生するため、麻酔の処置を決断しました。

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針は、お腹と足と手に埋まっていました。

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足と手は晴れ上がり、お腹の部分は化膿が始まっていました。

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●除去した針先
皮膚を少し切開し、返しの部分まで押し出して取り出しました。
もう少し針を長めに残してもらえれば、仕事がしやすかったですが・・・慌てている飼い主さんにそこまでの余裕はありませんネ。

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●まとわりついた曲者
上が背中に、下が足と手に影響していたルアーです。時に死に至る針および糸の放置は、釣りを趣味とする方には最低限度のマナーとして守っていただきたいものです。
個人的には、生き物の命をもてあそぶレジャー(釣り、ハンティングなど)を好みません、だから私はその手の遊びはしません。

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鳥の足に釣り糸が絡みつくと、彼らは自力で取ることができず、それが原因で衰弱し死んでいきます。ウミガメの胃にビニール袋、鼻にストローで死亡する最近の話題も、人間のごみの放棄が原因です。

山を見れば、猪、猿、熊などを悪者に仕立て害獣扱いしますが、実は、我々が自然を破壊し、餌が無くなったためにやむなく里に下りてくるわけであって、頂点の征服者と勘違いしている人間が全て悪いのです。
人間も自然の一部であることを理解、認識し、全ての物と周波数でかかわりあって共鳴しながら地球(宇宙)が成り立っていることを謙虚にうけとめ、全てに感謝しながら自らの行動に責任を持たねばなりません。

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