広島県呉市「石崎動物病院」

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子犬の低血糖症 [News]

●チワワ ♀ 2カ月 コウ
昏睡状態で担ぎ込まれました。
飼主さん曰く「昨日までは元気に飛びまわっていたのに・・・・。」

急ぎ採血を行うと血糖値は「Lo」と低蛋白でした。
続いてお話を伺うと
数日前から便が柔らかくなっていたそうです。

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●鼻カテーテル
緊急用に鼻からカテーテルを装着しました。
昏睡状態ですので、抵抗もなく5分で装着可能です。
帰宅後に低血糖所見を感じたら、天然の蜂蜜を投与してもらいます。
*ガムシロップなどは、高血糖になることがあるので使用を控えます。

●原因はコクシジウム(寄生虫)感染!
検便を行うと前視野に僅か1個のコクシジウム殻を見つけました。
子犬の命に関わる消化管代表寄生虫は
@ジアルジアAトリコモナスBそしてこのコクシジウムです。
軽度の軟便、下痢の際には検便を繰り返し、寄生虫の存在を否定しなければなりません。

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治療は駆虫薬を2種併せて投与します。
コクシジウムはしつこいので、
通常6日間、3クールを基本として与えます。

今回の低血糖と低蛋白症は、寄生虫による栄養吸収障害が原因と思われます。
子犬の頃は、肝臓のグルコースとしての蓄え、脂肪への変換が不十分の上、腸からの吸収が阻害されることで細胞のエネルギー不足(低血糖)が発生します。

前回にも記載しましたが、子犬の軟便は、すぐさま検便を繰り返し、寄生虫感染を否定することが肝要です。

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犬の半規管障害 [News]

●ベル 12歳 柴犬 ♀
「急に頭が傾いて食欲が全くない」主訴で来院されました。

身体検査では、両目における水平眼振、周波数検査では内耳(*半規管)障害が見つかりました。内耳障害に著効する漢方薬もありますが、水は飲むが何も食べれないとのことなので、飼い主さんの希望もあり周波数療法を当日から始めました。

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*半規管とは?
内耳にある平衡感覚をつかさどる器官です。
高齢の柴犬では、半規管障害によく遭遇する経験があります。

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●周波数療法2日目
急性の場合には、3日間続いて行うのが有効です。
初日に持続的に左右に揺れていた眼の異常な動きが散発になり改善してきたと聞きました。
残念ながらまだ食事は採れません。

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●食欲不振に関して
飼い主さんは、食欲が無くなると、何とかして食べさせようと試み、そして、食べると安心します。
しかし・・・・人間の例ですが、朝、昼、晩と3食摂取するとフルマラソンのエネルギーを必要とします。病気の際には、身体はエネルギーをできる限り温存して、病気を治すためだけに費やしたい希望があります。水さえ飲んでいれば7日間ほど食べなくても全く問題ありません。
食事の負担、さらには、汚染物質が混入されていれば、その処理に身体は時間とエネルギーを奪われます。無理やり食べさせること、化学物質の混入などは、身体のエネルギーを奪い取り、治癒を遅らせることに繋がることを理解してください。


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犬のアレルギー(生体共鳴療法) [News]

●ジョディ ♂ G・レトリバー 7歳
飼い主さんの希望は消化管内視鏡検査でした。
その理由は・・・「数日前から嘔吐と下痢があり、他院の抗生物質処置で下痢は止まったが吐き気が未だ続くそうです。また、レントゲン撮影と超音波検査では胃内に不明な映像とガスが存在すると報告された」でした。

当院では血液検査異常なし、身体検査は外耳の赤みと軽度の肥厚がありました。消化管(胃、小腸、大腸)の触診は肥厚、痛みなどはありません。
次に周波数測定を行いました。

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●周波数測定結果
@エネルギー障害 
A経絡障害
B低周波、高周波汚染
C酸化
D有害物質汚染
E酵素不足
F胃、大腸障害
Gアレルギー
Hエストロゲン過多
I軽度の甲状腺機能低下症
J欝

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●アレルギー療法
触診、身体、血液検査、周波数測定から、胃と大腸の問題はアレルギーによるものであると仮診断し、今回の内視鏡検査は中止しました。

そして、アレルギー根本対策である減感作療法を希望されましたので、
早速に開始しました。
ちなみにアレルギー抗原測定では、66項目全てに異常がありました。
つまり、アレルギー発生の起因は、食事だけでなく環境、薬物、塗料など
多くのものが関与することが判明しました。

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●7日後
柔らかった便も正常に戻り、吐き気もなくなりました。
皮膚病があるとアレルギーと気付く飼い主さんも多いのですが、消化器(胃、小腸、大腸)眼、肝、膵疾患としても出現しますので、幅広い視野が必要になります。


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