広島県呉市「石崎動物病院」

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腸漏れによる犬の神経疾患 [News]

●イタリアングレーハウンド ♀ 13歳 カール

「左前肢に力が入らない」主訴で来院されました。
左足を地に付ける際に折れ曲がる(ナックリング)、痛みはない様子でした。

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●血液検査
ALP(アルカリフォスファターゼ)のみ上昇して他に異常はありませんでした。
ALP:2489(正常値250)mg/dl

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周波数測定異常
@各種ビタミン、ミネラルの不足×
A電磁波障害(低、高周波)×
Bアレルギー×
C中枢、末梢神経障害×
D酸化障害×
E炭水化物代謝障害×
F動脈硬化×

●1カ月後
「徐々に起立時間が短縮してきた、寝たまま排便する。」

●2カ月後
1日に1回立つことあり、殆ど起き上がれず寝たまま、四肢が特に冷たい。

周波数側定異常
@細胞外マトリックス×
A間質×
B細胞膜、細胞質×
Cゴルジ装置、リボソース、リソゾーム×
上記の結果から細胞内を修復する治療に切り替えました、
そして、後半から細胞外を修復する治療を開始しました。

●4か月後
2カ月間は立てない状況が続きましたが、
ここにきて「立てないが寝返りをうてるようになった!」と
嬉しい報告をいただきました。

この時点で細胞内・外の状況は改善しました。

●5カ月後
「自力で立ち上がり、自分で水が飲めるようになった☺」

周波数測定異常
@末梢神経△
A腸内フローラ×
B真菌×
C大腸×

真菌治療を開始しました。

●7か月後
「元気で動き回り以前同様によく吠えるようになった」
「元に戻った!」

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●考察
7カ月に渡りお付き合いいただき感謝です。当初は症状が進行し寝たきりになりましたが、辛抱強く薬膳投与と周波数測定に通っていただきました、現在ほぼ以前の状態に回復できたことは本当に嬉しく思います。
今回の大元は大腸における真菌感染により腸漏れ(リーキーガット)が発生し、次に自己免疫疾患※に進展した結果が招いたものと思われました。

※自己免疫疾患
免疫が自分の組織を非自己(敵)とみなし攻撃を始めて臓器障害を発すること。(例:関節リュウマチ、膠原病、SLE、甲状腺機能減退症、糖尿病、アレルギーなど)


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犬の肛門感染 [News]

●チワワ 2歳  ♂
「お尻をこする」と来院されました。
通常お尻をこする原因は主に以下です
@ノミを介して感染する瓜実条虫が排出され肛門周りを這う
A肛門腺が溜まる
B便が肛門周囲に付着している/その影響で炎症を発している
など

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●大腸菌
波動測定を行うと原因菌は大腸菌でした。
通常皮膚感染は常在菌でもあるブドウ球菌により発生しますが、ときに化膿連鎖球菌、大腸菌、嫌気性菌などで生じる場合もあり、今回は珍しい大腸菌が起因菌でした。

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●治療
大腸菌に適合する薬膳を周波数測定で特定処方し、
肛門患部は鉱石パウダーを塗布することにしました。

●抗生物質を使わない理由
安易に抗生剤を選択してしまうと真菌(カビ)が腸管で有意な存在になり増殖します。なぜなら、抗生剤はカビには効果がないからです。抗生剤投与により細菌数が少なくなった隙間に本来少数存在する真菌が足場を固めて増殖します。
一度細胞に根を下ろした真菌はそう簡単に除去はできません、抗真菌剤が色々とありますがどれも決定的な効果はありません、また副作用の心配があります。

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カンジダ アルビカンス

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トリコスポロン クタネウム

さらには、そのカビ毒(マイコトキシン)により癌、自己免疫疾患などが発生することが大きな問題です。

●7日後
肛門は綺麗に治癒していました。
感染の周波数が消えたことを確認して漢方薬を終了しました。
残念ながら写真撮影を忘れてしまいました。

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急性膵炎と急性肝炎 [News]

●はな 9歳 ♀ マルチーズ
「数日前から嘔吐、何も食べず元気もない、そして水も飲まない」
主訴で来院されました。

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触診では上腹部の緊張と結膜充血があり
血液検査では、膵炎を疑う以下の所見あがりました。
*脱水10%
*CRP(急性炎症)の上昇 6.7(正常値<0.7)
*ALT(肝臓酵素)の上昇>1,000(正常値17-78)
*ALP(肝、胆道酵素の酵素)の上昇 472(正常値<254)
*リパーゼ(膵臓酵素)の上昇 393(正常値<30)
*白血球の軽度の上昇 19,740(正常値5,500−16,900)など

●周波数測定
病気の元に細菌が関わっているかどうかを見極めることが非常に重要です。
周波数測定の結果、膵臓および肝臓に2種類の細菌が関与していることが見つかりました。
飼主のおばあちゃんが一人暮らし故、管理ができないとのことから入院いただくことになりました。

●病原体
-Eikenella corrodens(エイケネラ菌)
グラム陰性の非芽胞形成通性嫌気性球桿菌。
口腔内や腸内に生息し、歯周病の原因菌の一つとみられています。
血行を介して多臓器へ移行し病気の元になります。

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-E.coli(大腸菌)
グラム陰性の桿菌で通性嫌気性菌。
通常大腸菌は無害だが、血行を介して腸管以外の臓器へ感染した場合に
症状を発します。

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●抗菌処置
一般的には抗生物質を使用しますが、当院では抗生物質が常在細菌を死滅させることを嫌い抗菌作用のある漢方薬を使用しています。その効能を周波数で測定して副作用の出現(嘔吐、下痢など)がないこと確認して処方します。

常在菌を抗生物質で死滅させてしまうと、抗生物質による耐性菌の出現が起こる、また正常細菌叢の一部として僅かに存在する真菌(カビ)の過剰増殖を招き細胞間のタイトジャンクションが壊れ、その後にリーキーガット(腸漏れ)を発生する原因になってしまいます。リーキーガットが発生すると自己免疫疾患、感染症が発生しやすくなります。

大腸菌の関与が軽度に存在するため肝酵素がまだ上昇しています、
もう暫く漢方薬の治療を続けます。
明日退院予定です。

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