広島県呉市「石崎動物病院」

動物に優しく思いやりのある診療をモットーに

News

RSS1.0


2011年03月28日(月)

推奨!腹腔鏡を用いた避妊(子宮、卵巣摘出)手術 [News]

●ボルゾイ ♀ 28.6kg ヴィヴィアン
わざわざ島根県(浜田)からお越しいただきました。目的は、腹腔鏡を使用しての避妊(子宮・卵巣摘出)手術です。胸の深い犬種、大型犬では、避妊手術が難しくなります。と言うのも腹壁から卵巣までの距離が深く、卵巣靱帯を切断して卵巣動静脈を結紮することができにくい故です。現在、開腹して糸を使わずに卵巣動静脈を結紮する方法が流行(?)していますが、卵巣が深い位置にあるケーズでこの器具を使用すると、一旦は止血できますが、張力が掛っているのでシールが甘くなり、術後に出血してしまう場合があり、とても注意が必要です。(実は、腹腔鏡を導入する前の私がその経験をしています)

●腹腔鏡下卵巣、子宮摘出術

画像(330x247)・拡大画像(640x480)

腹腔鏡を使用して卵巣動静脈を切断止血する場合には、張力が掛らず、安心して止血することができます。
この度のヴィヴィアンちゃん、片側の卵巣に異常があり、3cmの切開になってしまいましたが、開腹手術と比較して低侵襲(ダメージ少なく)で行うことができます。


画像(330x247)・拡大画像(640x480)

●推奨
上記の通り、大型犬、特に胸の深い犬種の場合には腹腔鏡手術が特に有益です。ヴィヴィアンは、少し神経質だったので、麻酔前から飼い主さんに同伴いただき(飼い主さんの希望でもあった)ついでに手術も見学され、夕方には元気に浜田へ帰りました。「遠方までご苦労様でした。」

10時19分


ページのトップへ

  • お問い合わせ
  • スタッフ募集
  • 石崎動物病院の日々

検索

キーワードリスト

最近の記事

リンク集

powered by a-blog

[Login]