広島県呉市「石崎動物病院」

動物に優しく思いやりのある診療をモットーに

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2011年07月16日(土)

再度登場!ムサシの便り。 [News]

●ムサシ シーズー 5歳  
以前、歯科分野で登場したムサシ君ですが、今回は、腸閉塞で登場です。
稟告は、7月1日から下痢になりました。食事療法で経過は順調でしたが、一旦再発。3日後にはもとに戻りました。それから、5日後、今度は嘔吐が発生しました。

●緊急手術
嘔吐の量が多かったので、飼い主さんの胸騒ぎがし、急ぎ、浜田から車を飛ばして来院されました。

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「ガバット吐いた」と聞きましたので、触診を慎重に行うと「何か丸い、ビー玉か?しかし、ビー玉にしては動く様子は全くなし。本人は膨らんだ腸管を触るも違和感なし。」異物の閉塞を想定して、次に超音波へ進みました。超音波検査では、閉塞の特徴である腸管の液体貯留。その液体は動く様子が無く停滞している感がありました。
飼い主さんに、急ぎ切開することを進めて緊急手術になりました。閉塞している部分は、小腸の最後の部分である回腸で、時間的に早かったので、腸の血行は保たれ変色はありませんでした。

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●切開、縫合
犯人は、梅の種でした!梅の種の手前の腸は拡張し、梅は全く動かない状況におちいっていました。基本的な切開と縫合、そして、その縫合部に大網を巻きつけて終了しました。飼い主さんの素早い対応で腸管の切断吻合に至らなく幸いでした。

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●惜しかった梅干
何が惜しかった?というと、今回閉塞していた場所は回腸でした。後3cmで結腸に到達できました。結腸まで行けば便として排出されていたと思います。しかし、梅の種も力尽き、動かなくなってしまったのでした。
残念、無念・・・・。

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●4日目のむさし君
飼い主さんは遠方の島根県、浜田市の方ですので、抜糸までの入院になりました。この写真、術後4日目です。

ムサシ君は言いました「父さんへ、暑い毎日が続きますがその後いかがお過ごしでしょうか?さて、この度は、ちょっとつまんだ梅の種で大変ご迷惑をお掛けしました。傷の具合も順調で、食欲もあり、皆に可愛がってもらっていますので安心してください。次回は腸に引っかからない程度のサクランボの種にしますね(笑)。退院が待ち遠しいですが、後5日ほど居る予定です。もう少し待ってて下さいネ!」

20時14分


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