広島県呉市「石崎動物病院」

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2011年08月24日(水)

腫瘍の再発 [News]

●アール 10歳 Gレトリバー ♀

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「以前に腫瘍を取った所にまたできた!」と来院されました。
細胞診では、好酸球が沢山見られることから肥満細胞腫の可能性を疑いました。

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●再発
肥満細胞腫と仮診断していましたが、病理結果は高悪性度の繊維肉腫でした。鑑別のための特殊染色で肥満細胞腫は否定されました。前回の切除が平成21年11月、1cmの切除範囲を全周囲に行い、病理結果は非上皮系の悪性腫瘍、切除範囲は十分に確保されている報告でした。しかし、今回の結果から前回の腫瘍の再発であることが分かりました。

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●切除範囲
悪性度が高いので、腫瘍から3〜5cmを切除範囲に設定しました。深さも同じく切除するか、あるいは、皮下組織の筋膜まで切除しなければなりません。よって、大変広範囲で大がかりな手術になります。

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●皮膚弁
尾を切断し坐骨神経手前、肛門括約筋一部まで切除を行いました。激しい手術なので写真を出すのは控えました。この写真は、腫瘤切除後に大きく穴が開いた部分に切断した尾の皮膚を利用して修復したところです。(上が背中、真中が肛門です。)

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●切除腫瘤
腫瘍から全周約4cmの切除を行いました。
これから病理検査に出しますが、完全切除が成功し、再発が防げることを期待しています。

16時08分


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