広島県呉市「石崎動物病院」

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2011年11月17日(木)

慢性嘔吐/幽門狭窄 [News]

●メグ 6歳 ♀ シーズmix

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他の獣医さんから依頼いただいたケースでした。主訴は「4〜5か月前から時々嘔吐する」「最近は、食事後4−5日してくるとお腹がはって嘔吐する」「元気はあるが痩せてきた」でした。

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●レントゲン撮影
先ずは、お腹のレントゲンを撮影して吃驚しました!
胃が著しく拡張し、お腹全域を占有し、膀胱の手前まで広がりを見せていました。

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●著しい食塊
麻酔をかけて内視鏡検査をする前に食塊の処置を行いました。数日間の食事が堆積していたと思います。15時間以上の絶食をしていたのにかかわらず、大量のドックフードが残っていました。食事が胃に残っていると内視鏡検査の視野が妨げられるので、胃洗浄を繰り返すことになりました。なんとその間、1時間!

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●超音波検査
胃のガスと食塊を除去した後に再度超音波検査を行いまいした。胃の幽門部(胃の出口)が著しく肥厚しているのがわかりました。

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●消化管内視鏡
超音波検査通り、幽門部に肥厚が見られました。10か所の組織を採取して、病理検査へ提出しました。超音波検査では、胃の周囲のリンパ節の腫大がありましたので、悪性腫瘍の可能性を疑っています。なんとかこの状況を解決できるようにしなければなりません。

●病理結果
診断は、悪性腫瘍を疑う所見はなく、重度、形質細胞、リンパ球性、好酸球性、カタール性胃炎でした。抗炎症治療を早速はじめ、食事の検討を行います。まずは、悪性腫瘍でなく、よかった、よかった!


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09時40分


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