広島県呉市「石崎動物病院」

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2014年11月20日(木)

猫の急性膵炎2 [News]

●ナナ 猫 13歳 ♀
「虚脱」の主訴で他の先生よりご紹介戴きました。
体温34.9度、血圧低下、虚脱の為、急ぎ静脈を確保し、点滴を行い入院戴くことにしました。一般血液検査では、特に異常は見られません。

●入院
当日、速やかに血圧を確保することができましたが、痙攣様症状が一度ありました。翌日は体温は37.9度、そして下痢が見られました。
3日目は、体温40.7度、食欲増進剤で食欲(+)。外注していた膵臓特異リパーゼの結果は膵炎でした。この検査の感度は79%、特異性は82%の検査です。継続する下痢は、初日の低血圧による影響か膵炎によるものかは不明でした。
5日目、食欲は旺盛になり、順調な経過です。体温も徐々に平温に近づいています。しかし、今回の発熱の原因は、感染症があったかも知れませんが不明です。

画像(330x247)・拡大画像(640x480)

●まとめ
猫の膵炎は犬の様に特徴的な症状を示さないのが特徴です。
その中でも低体温(68%)、高コレステロール血症(75%)が数少ない症状です。犬と同様に脱水を取り、嘔吐を止めて、できるだけ早く経鼻チューブなどを装着して食べさせることがキーポイントになります。

17時34分


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