広島県呉市「石崎動物病院」

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2013年09月23日(月)

猫の肝リピドーシス [News]

●クー 日本猫 6歳
主訴は「4日前からの嘔吐」でした。飼い主さんは脱水を心配してストローで水を飲ませていたそうです、しかし、飲ませながらも嘔吐は続いていました。食欲はありません。

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●肝リピドーシス
肝リピドーシスとは、飢餓状態に陥ると脂肪分解がおこり、その遊離した脂肪酸が肝臓の細胞にとりこまれ蓄積した状態を言います。特に肥満した猫では、原因にかかわらず、数日(2日)以上の食事摂取量の低下により肝リピドーシスの危険性が高まります。

●検査
血液検査では、黄疸と肝酵素の上昇、奇形赤血球の出現、凝固異常などです。
有効な検査は、超音波で肝臓を観察する、また超音波を用いて肝臓に針を刺して細胞を吸引、観察することです。
以下は、肝臓穿刺で得た細胞写真です。

画像(330x219)・拡大画像(640x426)

●治療
まずは、速やかに嘔吐を止めて、食事を給与することです。早期に栄養給与を開始すれば90-95%の回復が見込めると言われます。また、食欲不振におちいった基礎疾患(胆管炎、膵炎、炎症性腸炎、腫瘍など)を合わせて追究する必要があります。


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19時01分


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