広島県呉市「石崎動物病院」

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2014年09月28日(日)

猫の化膿とFIPからの復活 [News]

●メイ ♂ 2歳 日本猫
2ヵ月前に陰嚢部分を咬まれたそうです。今回は、治りが芳しくないので、外科的処置を行うことにしました。

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●化膿巣
よりによって悪いところを咬まれた(赤矢印)ものです、両睾丸共に化膿し、既に一方は萎縮(黄矢印)していました。抗生剤の治療を試みましたが、改善がみられないので、両睾丸摘出を含めた膿瘍の解放処置を行うことにしました。

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●睾丸摘出
感染して萎縮した睾丸と感染して腫大した睾丸を共に切除しました。左の睾丸の袋も感染が見られましたので一緒に摘出しましたが、右の睾丸の袋は無事で、その袋を使って喪失した切除創を再建することにしました。

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●術後
片側の睾丸の袋を使用したため、多少皮膚のずれがありますが、問題は生じないと思われます。

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●摘出睾丸
左が感染して腫大した睾丸、右が萎縮した睾丸です。

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●その後の猫伝染性腹膜炎(FIP)
以前、猫伝染性腹膜炎により盲腸周辺を大きく摘出する手術を行いました(記事「猫の伝染性腹膜炎FIP 完治を目指して!」を参照ください)。原因は猫伝染性腹膜炎でした。手術に続いてウイルス治療を行い一命を取り留めた経験があります。その後、再発も見られず順調に育ち現在に至っていましたが、今回睾丸を咬まれ摘出に至ったのは無念でした。

09時14分


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