広島県呉市「石崎動物病院」

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2015年01月26日(月)

犬の平滑筋腫 [News]

●竜馬 パピオン 15歳 ♂
シャンプーに行った際に、肛門部分の異常を伝えられたそうです。直腸検査を行うと肛門入口直下に大きな塊を触知しました。

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肛門をつまむとウズラ卵大の腫瘤が飛び出しました。
飼い主さんのお話では、どうやらかなり昔から便の出が悪かったそうです。

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●超音波検査
腫瘤の周辺組織への浸潤および血管分布を調査するために超音波検査を行いました。結果は、血管の侵入がなく、組織への浸潤も無いことが分かりました。

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●手術
超音波で検査を行っていますが、浸潤によっては直腸引き抜き術に変更しなければいけないため、念のために直腸粘膜側を切開しました。

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3p程切開して、腫瘤周囲を慎重に剥がしながら、取の残しに注意して腫瘤の摘出を行いました。

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●摘出腫瘤
見た目は可愛い?腫瘤です。しかし、この3pもの塊が昔から肛門入口に鎮座していたとなると、便が出にくい不快な日々を随分と長い間過ごしてきたことになります。現在既に15歳ですが、生活の質は今以上に向上することは間違いありません。

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●病理結果
腫瘤は平滑筋腫でした。平滑筋腫は、直腸壁や骨盤腔に好発する傾向のある平滑筋由来の良性腫瘍です。腫瘤周囲への浸潤はなく今回の摘出で予後は良好と考えらました。

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術後の飼い主さんからの感想は、想像通り「便の出る時間が以前と比べて早くなった!」でした。
快適な余生を送ってくださいネ!

07時44分


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