広島県呉市「石崎動物病院」

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歩いた、歩いた! [News]

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●ペキニーズ 16歳♂ ボンボン
4年前に突然立てなくなり、原因不明と診断され自宅療法が始まったそうです。今年の春から2〜3歩ける様に回復したが、それ以上は困難であり、この度当方を訪ねてこれらました。

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●針治療
6月30日から針治療を開始し、週2回の処置を始めました。自宅でのリハビリと治療を繰り返す中、7回目から立ち上がれるようになりました。スイカが大好物で、針治療の間、集中を高めるために眼の前にスイカをぶら下げます。そうそう、こんなことがありました。自宅でスイカを爪楊枝で与えていた時に、誤って爪楊枝ごと呑み込んでしまったのです。内視鏡による処置も検討しましたが、飼い主さんがサトイモを数個食べさせたら、な、な、何と!驚く事に、爪楊枝がサトイモを3個貫いて団子三兄弟の様な安全な形で出てきたのでした!(笑)この方法は、たぶん治療には使えないと思います。(笑)

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●歩いた、歩いた!
7回目から回復が早く、9回目にして歩けるようになりました。4年前の原因は、たぶんヘルニアによる麻痺かと思われます。早期であれば手術も検討の一つだったと思いますが、時間経過とともに筋肉が萎えてしまっています。現在、ふらつき、足の返りは、まだまだ不十分ですが、反応から考察すると今後十分に期待できます。頑張れ〜!

●針治療について
針を各種「つぼ」に向けて刺すのですが、そのことにより気、血、水の通りが良くなります。また、通電することにより萎縮していた筋肉が刺激され、筋力が回復してきます。西洋医学では、説明しにくい、あるいは、できない部分もありますが、効果が出ていることは事実です。当院では、西洋医学だけにこだわるのではなく、東洋医学なども取り入れた、統合医療を提供しています。


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猫の熱射病 [News]

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随分と落ち着いてきました

●熱射病
熱射病は、主に犬を中心に発生します。日中の熱い中を散歩したり、熱い室内、車内に放置したり、海へ連れていったりすることで体温が上昇し、しばしば死にいたる病気です。

●お盆中の出来事
カイル、メインクーン♂
ケージに入れて玄関先に放置していたら、口を開けて「ハアハア」する状態。体を触るとやけにあついので、あわててご連絡いただきました。この度は、発見が早く体温は、40.5度。早速、水に濡らしたタオルで包みこみ、少し冷やした点滴を始めました。ここでの重要ポイントは、体温を下げてやることです。しかし、決して冷やし過ぎないことが大切です。余りに冷たい対応をすると血管が収縮してかえって体温が下がらなくなり、また、心臓にも負荷がかかってしまうからです。

●1時間後
約1時間で正常体温に戻ったので、タオルと点滴を外しました。そして、夕方まで点滴を続けました。飼い主さんは、名古屋から帰省中でした。今回は、初期段階で連絡いただけたので、大事にいたらずに済みました。

これを教訓に、毛皮を脱げない、汗をかけない彼らにさらなるご注意をお願いします。


 


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1隻のフィラリア虫体の影響 [News]

●フィラリア症
フィラリアとは蚊が媒介する寄生虫の事です。フィラリアの成虫は、犬の肺動脈へ寄生します。そのフィラリアが移動して右側の心臓の弁につまることを大静脈症候群と呼びます。突然血液が壊れ出し急速に症状が悪化します。時間経過とともに救命率が低下します。下は、フィラリアの成虫数匹です。メスが約20cmオスはその半分以下のサイズです。

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●ナオ ラブラドル 15歳メス
平成17年の検査でフィラリア陽性でした。その後予防をお勧めしていたのですが、飼い主さんが船乗りの為、家をほとんど留守にするため予防を忘れられていたようです。
この度、食欲、元気が無いと来院されました。フィラリアの急性症状である心雑音・溶血・黄疸は見られません。しかし、フィラリア未予防、貧血と軽度の腹水より、フィラリア症を疑ってまずは、超音波検査を行うことにしました。幸い、おとなしい子でしたので、じっくりと時間をかけて、超音波ビームの角度を微妙に変えて映像を見ると「いたどー!」一隻(一匹とは言わない)のフィラリアと思われる小さな点を発見しました!

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●腹水
軽度の腹水の存在がありました。
フィラアは肺動脈に寄生します。その結果、心臓からの逆圧が肝臓にかかり、その障害により腹水が溜まります。腹水が溜まりだすと、かなり慢性で重度です。フィラリア寄生による影響かどうか検討が必要です。

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●手術
フィラリアの急性閉塞時の救命処置は、頚静脈から心臓に向けて長い鉗子を挿入し虫を摘出することです。時間経過とともに症状が進みますので、一刻の有余もありません。ということで、緊急手術に入りました。手術時間は、通常15分程度で終わる手術ですが、今回は、虫一隻にてこずり約30分要しました。

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左は大きさを示す綿棒

●術後
術後翌日から食欲が出ました。しかし、十分とはいえません。術後10日目には、食欲も増加し、腹水も減ってきました。退院後の姿は、別人のように15歳とは思えないはしゃぎぷりです。せっかく助かった命です。油断をせずに、これからは予防を心がけて、さらに長生きしましょう!

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