広島県呉市「石崎動物病院」

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犬の口腔内腫瘍 [News]

●なな 11歳 ♀ ダックス
口腔内の腫瘍は、春の定期健診時に見つかりました。
その他、身体検査では、特にお腹(上腹部)の張りが気になりました。
手術前の血液検査では、ALP>3000、ALP負荷試験2978、コレステロール450、Fib608でした。この数値の意味は、副腎皮質機能亢進症(クッシング病)ストレスによる負荷(コレステロールの上昇)と炎症の存在であると解釈しました。
お腹の肥大は上記の病気により肝臓が腫大し、筋肉の弾力性が失われているためと思われます。

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●腫瘤切除
腫瘤周辺の組織を含めて除去し、その下の骨の一部をハイスピードドリルで除去しました。

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●修復
切除した穴を粘膜フラップで被い縫合しました。

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●病理結果
組織診断は棘細胞性エナメル上皮腫、以前はエプリスと呼ばれていた腫瘍で、良性に分類されていますが、時に広範囲に浸潤することがあります。
組織周辺の切除部位は完全でしたが、定期的な観察は大切になります。
何より、今後は、副腎皮質機能亢進症の治療と併せて、病気にならない、さび付かない生き方の改善(食事、水、住環境)が必要です。
気づいてもらえれば良いのですが、、、、。

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犬の糖尿病 [News]

●ハッピー 8歳 ウエスティ ♀
「2年前から伝えていましたが・・・・。」
2年前にクッシング(副腎皮質亢進症)の疑いがあり、精査をおすすめしたしたが、「元気だから!」と私の魂を込めた忠告は虚しくも右から左へスルーされていたのでした。(笑)

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●いよいよ
今年に入り、副腎機能亢進症と、さらには、高血糖(592mg/dl)が引っ掛かり糖尿病であることをお伝えしましたが、
「食欲があるし、元気です」と・・・・変わらず。
その際に何とかお願いして漢方薬(糖尿病改善、副腎正常化、下垂体改善)を処方しました。

●1ヵ月後
しかし、既に高血糖がありましたから2年前とは違います。
1ヵ月後には、元気がなくなり、ご飯を全く受け付けないと再来院されました。想像とおり、漢方薬は飲むのを嫌がるので与えなかったそうです(涙)。

この段階では、糖尿病が著しく進行し糖尿病性ケトアシドーシスを発生、元気消沈、食欲不振、嘔吐の症状が相次いで出現しました。

●強制入院
飼い主さんは、四六時中いっしょなので離れることを特に気にされていました
しかし、この度は無理やりに入院許可をいただきました。
本来は、インシュリンで管理することは本意ではありません、なぜなら、インシュリン療法を始めてしまうと、膵臓が自ら天然のインスリンを分泌することを止めてしますからです。しかし、糖尿病が既に悪化してケトアシドーシスを発生していたのでインシュリン注射に踏み切りました。

入院初日は、著しい脱水と嘔吐で昏睡状態手前でしたが、積極的に点滴、インスリン投与、嘔吐抑制などを行い、4日で安定させることができました。

今後は、飼い主さんの理解をいただきながら
できるだけ漢方薬で管理できるようコントロールできれば幸せです!☺☺☺

●晴れて退院です!
食事、インシュリン管理により血糖値が安定しました。
食事量、インシュリン投与量をお伝えし規則正しい生活を御指導しました。

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そして、何より今までの様に欲しがるからと「おやつを与えない」ことを約束いただき、待ちに待った帰宅となりました。
食事アレルギーがあるため、食事は限定した蛋白(鶏)のみになります。
時々電話で様子(おやつを与えていない)を聞きますのでくれぐれも、宜しく御願いします!

●減感作療法
帰宅後の状態と管理は、「飲水量正常、尿糖なし、食欲旺盛、規則正しい生活、おやつ無し」とですこぶる良好です。
状態が落ち着いたので、アレルギーの減感作療法が始まりました!

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現在は、鶏肉しか食べれませんが、減感作成立後には他の物を気にせずいただけるようになります、もう少し我慢してネ!(実は、これは飼い主さんに向けたメッセージなのです)☺☺☺

●2か月後
途中、下痢などがありましたが、発症から2か月を迎え元気、食欲は安定しています。自宅での尿検査(糖尿、ケトン、潜血なし)でも問題なく非常に落ち着いた状態をキープされています。
これも、飼い主さんの献身的な看護と、規則を重視頂いた結果だと思います。

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減感作療法は、もう少し続きます。現在は、鶏肉しか食べれませんが、何でも頂けるようなる体質改善は目前です!
がんばろー!

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アレルギー対策 減感作療法その4 [News]

●チャン ♀ ダックス 13歳
昨年春から減感作療法をはじめ、治療感覚が間延びしてこの度ようやく合格しました!約1年かかったね〜。
慢性的な消化器疾患があり、ドイツ共鳴機器でアレルギー測定後に減感作療法を実施しました。

途中で、ヘルニアになったり、捻挫をしたり、癲癇様発作が起こったり色々ありましたが一緒に周波数療法を行いまっした、、、、このたび無事に達成しまし感慨無量です。残すところは課題の減量だね!?

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●ココア トイプードル ♀ 6歳
1歳前から耳が赤くなる症状があり、6歳を迎えることには、耳だけではなく、全身の毛が抜けて真っ赤な状態になってきました。

1年前から減感作療法をはじめ、上記のチャンと同じく間延びした治療になりましたが、この度ようやく感作が終了しました。今までの限定食事制限から解放され、この度からなんでも好きなものを食べれるようになったことが喜びです。
若干耳の炎症が残りますが、薬の処方もなく80%のできあがりを嬉しく思います。

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●トラン ♀ 8歳 フラットコーテッドレトリバー
約7年前からの皮膚病で抗生剤、抗炎症剤、シャンプーなどを駆使してコントロールしていたそうです、あの手この手を使い果たし、いよいよ打つ手がなくなり遠方より来院されました。

症状は、慢性外耳炎が著しく赤くはれあがっていました。
さらに、多くのフケと指の間の赤みが目立ちます。
歴史がある症状(作品)により、徹底的な調査と解毒が必要でした。
生活環境(水、食事、電磁波)を調べ、使用しているシャンプー、サプリメントなどの相性を見ました。

測定結果は全て×(バツ)、減感作が終了するまで何も使用しないよう注意を促しました。
指導を素直に受け入れ即実践していただける飼い主さんでしたので、話はスムーズに進み約2か月で減感作が終了しました。
耳と指の間の炎症は80%治まり、フケの発生は無くなりました。

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わたくし、院長石崎。
飼い主さんへの説得力を増すために、電磁波測定士の資格を取得しました。
最近はその知識を生かして飼い主さんのご自宅へお邪魔しては電場、地場、高周波を測定し、電磁波の削減、回避をご指導しています。
とくに皮膚症状がある患者では、身体の帯電がゴミ(花粉、化学物質、カビなど)を集め皮膚の炎症を増悪させます。

アース対策(体にたまった電気を抜く)などのきめ細かい対応が必要になります。
飼い主さんの意識改革が不可欠なのです!
お気軽にご相談ください。


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