広島県呉市「石崎動物病院」

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2010年08月25日(水)

肛門周囲腺腫2 [News]

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●肛門周囲腺腫とは?
肛門周囲腺腫の記事は過去にありますが、この度のケースはかなり大きなものでした。この腫瘍は、♂を主体に発生する腫瘍で、雄性ホルモンが関与しているために去勢を同時に行うことで、発生を予防します。しかし、悪性の腺癌であれば去勢の効果はありません。

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●手術
見た目以上に深さがありました。また、腫瘍周囲の健康組織も含めて切除する必要があるので、かなり大きな切除範囲になります。腺癌を想定して超音波検査で骨盤の下にある腸骨下リンパ節を観察し、転移の有無を観察します。

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●巨大な腫瘍
肛門の50%を占める大きな腫瘍でした。よって、肛門の閉まりを司る括約筋も同じく切除する必要があす。しかし、術後の副作用である垂れ流しを心配しました。しかし、術後の排便は順調で安心でしたが、一方で坐骨神経障害が出現しました。手術中は、十分に注意しながら進めましたが、ダメージが出たことは事実です。しかし、その障害も約1カ月で正常に復し、依然と変わらない状態に復帰しました。病理検査結果も、完全切除で良性の腺腫との報告でした。めでたし、めでたし!さて、次の段階は、病気にならない体作りです。


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19時50分


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