広島県呉市「石崎動物病院」

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2012年04月27日(金)

犬の耳垢腺癌 [News]

●ノア、シーズー、10歳、♂
以前から外耳炎を繰り返し、耳鏡検査をお勧めしていましたが、なかなか腰があがらず、この度、耳道に増殖病変がみられ、外耳炎がいつまでも治癒しないので、検査を希望されました。この間約2年かかりました。

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●耳鏡検査
耳鏡を使用して腫瘍の浸潤状況を観察してました。想像以上に腫瘍は浸潤して全周にわたり鼓膜が見えない状態になっていました。

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●摘出耳道
垂直、水平耳道にわたり腫瘤の増殖がありました。
鼓膜は有りませんでしたが、その奥の鼓室は幸いにして非常に綺麗でした。組織検査と念のため細菌培養を出しました。

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●術後
術後3日目です。
食欲旺盛、術後分泌物なし、傷も綺麗なので本日退院となりました。病理結果は耳垢腺癌、悪性度は中程度、切除範囲は完全、リンパ節転移なし。しかし、今後の動きを観察しながら、免疫を増強(抗酸化)していかなければなりません。

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●耳鏡検査の勧め
耳鏡は内視鏡の一つで、病変が拡大され詳細に観察することもできます、必要であれば組織検査を行うこともできます。細いスコープを使用すれば鼓膜の奥の鼓室まで観察を行うことが可能です。病変が小さければレーザー処置によって解決することもできます。治りにくい耳の病変では、耳鏡検査をまず行うことをお勧めします。

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17時40分


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