広島県呉市「石崎動物病院」

動物に優しく思いやりのある診療をモットーに

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小鳥の食事について [News]

●正しい食事が大切
ほとんどの小鳥の食事は、種100%で構成されています。多くの飼い鳥は、80%のペレットと野菜類、10%以下の果物、ナッツ、穀物が良いとされます。種子のみを長期に渡り食べ続けると、VA欠乏症、低カルシウム症、脂肪肝などが発生します。

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●食事の変更
辛抱強く4−5カ月かけて種子にペレットを混ぜながら熱心にあの手この手で変更に努めなければなりません。


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小型犬の前腕骨遠位端骨折 [News]

●チョコ プードル ♀
先日、膝蓋骨脱臼の相談に来院されたのもつかの間、「足を着かないのです」と連絡が入りました。見るからに骨折を疑いレントゲンを撮影しました。

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●レントゲン写真
予想通り橈骨、尺骨の遠位部分で骨折が見られました。

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まずは、痛みと腫れを抑え、ズレて変位している骨を整復するためにギブス包帯を行いました。

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●円形創外固定器
数日後に手術を行いました。選択肢は、プレート、リニア型、ハイブリット型、円形型創外固定がありますが、骨折端にスぺースが無く細いので今回はリング状の創外固定器を選択しました。

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●術後
術後数日は、軟部組織あ腫れますが、足は既に着地できるまでになっています。定期的なピンの刺入部の観察とネジの緩みのチェックに来院いただく予定です。


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会陰尿道瘻形成術と慢性膀胱炎 [News]

●アイ 6歳 ♂ Mix
再々にわたり尿道閉塞を繰り返し、カテーテルでの排尿処置を何度も行い、いよいよ尿が出なくなってしまい獣医さんの紹介で来院されました。完全な尿閉塞ではなく、絞り出すように尿が出ていたため尿毒症は免れていました。問題としたのは、慢性の膀胱炎でした。それは、過去に様々な抗生物質を使っている情報から耐性菌の心配がよぎったのでした。

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●尿道瘻形成術
矢印の部分で閉塞が著しく、カテーテルが全く挿入できない状態でした。よって、尿道を見つけるのに随分と苦労しました、切断したペニスを骨盤部に固定するため、尿道部分が癒着し線維化して堅くなったペニスの一部を残さざるを得ない手技となりました。

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●術後の様子
去勢手術とペニスを切断して包皮粘膜を利用して膣を形成しました。

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●術後14日目
ご紹介の先生からは、術後に尿と陰部から排膿があり、随分と心配され何度もご連絡がありました。「培養結果がでるまで焦らず消毒に徹してください!」とお伝えしました。
7日後の培養結果は@大腸菌Aエンテロコッカスの2菌種が見つかりました。予測通りほとんどの抗生剤が効きません、@とAに効果があると思われる2種類の抗生剤を個々に選択し、7日間の併用療法を行うことをお伝えました。

抗生剤の使用が始まった7日後には、膿はまったく見られなくなり、耐性を得た細菌を無事に制御することができました。(下記が感染が治まった陰部のアップ写真)

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後程送っていただいた写真

●考察
抗生剤は「錦の御旗のごとく」使われますが、使わないに越したことはありません。最も問題になるのは耐性菌の出現であり、不適切な使用で人為的に発生を招きます。当院の方針は、出来るだけ抗生剤を使わない、そして使う際には、使う明確な理由があり、的確な抗生剤と的確な投与量と的確な投与期間を計画して投与しなければならないことを肝に銘じることです。漫然となんとなく習慣的に使用すると耐性菌が出現して難治性の感染症を発生させてしまうことを認識して使用する責任があります。
今や人類の生存にかかわる大きな問題まで発展しています、使用者の公衆衛生上の高い意識が必須です。


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